ノンアルコール市場の市場規模はいったいどれほどでしょうか?
いくつかの可能性として見ていただけたらと思います。
投資家藤野氏が考えるゲコノミクス市場
日本のノンアルコール界の名著『ゲコノミクス』では、ノンアルコール市場の規模を少なくとも3000億円市場と見積もっています。
これは酒類市場3.6兆円(メーカー出荷金額ベース)の10%からの試算となっています。
現状、ノンアルコール製品への支払金額はアルコール製品と比べると落ちるが、少なくとも10人に1人がノミストと同等の金額を使うのではという計算に基づいている。
アルコール市場のツイストから考えるノンアルコール市場
アルコール市場規模は先述のように3.6兆円であるが、
その中で世帯別の酒類消費支出の内訳は
清酒(14.0%)/焼酎(14.8%)/ビール(26.1%)/ウィスキー(4.3%)/ワイン(8.4%)/発泡酒・新ジャンル(20.2%)/チューハイ(9.4%)/その他(2.8%)
*2019年分。総務省統計局発表。
となっている。
清涼飲料水市場規模は、5.2兆円といわれている。
茶系飲料(29.0%)/炭酸飲料(17.6%)/ミネラルウォーター(16.1%)/コーヒー系飲料(14.4%)/果実飲料(7.5%)/スポーツ系飲料(6.6%)/その他(8.8%)
*全清飲2019活動レポート/一般社団法人全国清涼飲料連合会
ワインのようなポジションの飲料をノンアルコールで実現しようとすると4368億円ほどの市場規模が試算可能となる。
ノンアルコール市場拡大の課題
3000億円であれ、4368億円であれ、今後のノンアルコール市場規模拡大の障壁とはなんだろうか?
この市場を拡大するとなると、上記の茶系飲料・炭酸飲料・果実飲料のアップセルの拡大を目指すことになるだろう。
ノンアルコールに対する価格相場感の変化をいかにしてもたらすかが課題となることは間違いない。新たなジャンルとして多くの商材が、新たなメーカーが出て、新しい市場を切り開くことが最も現実的な手法に違いない。
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