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話題のLow-Non-Barを散策

執筆者の写真: alt-alc,ltd.alt-alc,ltd.


2020年3月12日木曜日、日本初となる本格ロー/ノンアルコールバーLow-Non-Barがオープンしました。


アルト・アルコ編集部はオープン初日に行ってきましたので、早速日本初の試みの全容をご紹介させていただきます。


 

19時過ぎ、開店から2時間経って、少しお客さんも落ち着いてきた頃だろうか...


そう思って扉を開けると、きびきびとカウンターを取り仕切るバーテンダーさんたちと色とりどりのカクテルを楽しむお客さんたちの賑わいで考えが甘かったことを思い知らされる。聞けば既に二回転目とのこと。


運よく入れ違いになったお客さんのあとカウンターにつく。


一息入れて店内を見渡すと、落ち着いた照明、カウンター奥に並べられた洒落たボトル、大理石のカウンターテーブルなど空間は完全に品の良いバーである。


"NON"と"LOW"と書かれたメニューをめくると、ポストカード調の単品メニューが現れる。

レシピ提供者の名前と店名が紹介されており、日本中の一流のバーテンダーさんがLow-Non-Barのためにレシピを用意していることがわかる。


価格は、一律1,400円でノンアルコールとローアルコールが同数揃っている。メニューをめくっていくと、ローとノンの変わり目でメニューの向きが変わるので、誤オーダーの心配も無用だ。


メニュー外観と大理石の綺麗なカウンターテーブル

一杯目に頼んだのは、このお店の店名を冠するいわばシグネチャーモクテル"Low-Non-Bar"だ。


ミックスベリー、パプリカ、グレープフルーツ、/shrb orange & gingerからなり、かわいい鳥のグラスに入って出てくる。ストローで楽しむタイプである。


パっと見は、グラスの形も相まって、とてもチャーミングなイメージ。


しかし、実際に飲んでみるとベリー系の愛らしさはあるものの、パプリカや/shrbにより非常に複雑味のあるドライな味わいに仕上がっており、甘さでお茶を濁したありがちなモクテルとは明らかに一線を画する。


グラスに顔を近づけるたびにローズマリーの香りがふわっと香るのも特徴である。


Low-Non-Bar:/shrbを使ったシグナチャーモクテル

悩みながら二杯目に選んだのは、福岡の北九州"The Certain Bar” 提供の"Japanese Italian Punch"。


その名の通り、和を感じさせる紫蘇などのボタニカルとイタリアンでクリーミーなマスカルポーネの組み合わせ。


マスカルポーネなどのイタリアンなまろやかさと和テイストの爽やかさが交互に楽しめる一杯だった。


マスカルポーネをどのように使っているか聞いたところ、本体を混ぜ合わせているわけではなく、ホエイ(ヨーグルトで言う液体部分)を使っているので、下図のような透明感が維持できているらしい。


"Japanese Italian Punch":和×イタリアンを一杯に

そして、最後にいただいたのが東京、門前仲町"Cacaotail"さんの"Coco Passion"。


ベローナチョコとパッションフルーツの組み合わせで、甘さは抑えられながらもカカオの香りとパッションフルーツの酸味が楽しめられるようになっている。


そして、表面をフロートするココナッツミルクエスプーマを溶かしながら飲むと二度美味しいのもポイントだ。


"Coco Passion":高級チョコを思わせる多層的な味わい

一時間半ほどの滞在であったが完全にバー空間に浸ることができ、いただいたモクテルもアルコール入りのカクテルと変わらない(あるいはそれ以上の)満足度!


アルコールが入っていない分、よりレシピを見ただけでは想像のつかないあるいは良い意味で期待を裏切る味わいになっていたのが印象的だった。


次の日の心配をすることなく、バーの雰囲気を楽しみ、モクテル、ローアルコールカクテルを楽しむにはこれ以上ない空間であるのは間違いない。


メニューは自家製材料で造られているものがほとんどで、杯数に限りのあるものも少なくないそうだ。そんな一期一会のモクテル、ローアルコールカクテルとの出会いも大切にしながら是非足をのばしていただきたい。

 

店舗名称:Low-Non-Bar

住所:〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-4 nefi nihombashi 1F 電話番号:03-6665-6022 営業時間:17時-25時 問い合わせ先website:http://orchardknight.com/contact

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