東京オリンピックは2021年に延期しその開催も危ぶまれているが、今回はオリンピック/スポーツとノンアルコールの関係を紹介していく。
ノンアルコールビールとドイツオリンピック選手団
2018年平昌オリンピックでは、ドイツのオリンピック選手団は、ノンアルコールビールとともに多くの金メダルを獲得したともいわれている。
ドイツでは、運動の後にスポーツドリンク代わりにノンアルコールビールを飲むというのは非常に一般的になってきているようだ。
平昌オリンピックの間も、ドイツのオリンピック選手団は地元のブルワリーと契約して3500ℓものノンアルコールビールを選手村に送ってもらってい、ノルウェーと並んで最も多くの金メダルを獲得した。
ノンアルコールビールとスポーツ科学
ではなぜ、ノンアルコールビールが良いのだろうか?
ドイツのビール会社の調査によると、答えはノンアルコールビールに含まれるポリフェノールにあるらしい。
ポリフェノールといえば、ブルーベリーに含まれるアントシアニンや緑茶で有名なカテキンなど様々な成分が存在する。主に植物成分に由来し、血圧低下や疾病リスクの低下等の効果があると言われている。
ノンアルコールビールに含まれる特にポジティブな効果があると言われているポリフェノールは
カプサイシン:【効能】疲労回復、食欲増進、エネルギー消費促進
【成分】胡椒などに含まれる化合物。バニリン由来であり、辛み成分を持つ。
カルバクロール:【効能】殺菌、抗酸化、発汗、消化促進、疲労回復
【成分】タイムやセージ、バジル、ローズマリー、ミント、オレガノの精油に含まれる 化合物。オレガノ様の強い香りを有する。
グアイアコール:【効能】鎮痛、殺菌消毒
【成分】木や炭の燃焼の際に、リグニンの分解過程で現れる化合物。燻香を 有する。香料や医薬品の合成原料にも使われる。
ノンアルコールは様々なジャンルで活躍する可能性を秘めている。
日本でもスポーツ×ノンアルコールの可能性が拡がっていくことを期待したい。
参考サイト
"German Olympians Drink a Lot of (Nonalcoholic) Beer, and Win a Lot of Gold Medals" The New York Times
"Olympians Are Using Nonalcoholic Beer As Recovery Drinks. Here's The Science" The Salt
"Why Non-Alcoholic Beer Is Germany’s Sports Drink" lifehacker
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